文明論之概略

文明論之概略 (福沢諭吉) 覚え書き

今仮に名を下して、これを一国人民の気風というといえども、時に就いて言うときはこれを時勢と名(なづ)け、人に就いては人心と名け、国に就いては国俗または国論と名く。
いわゆる文明の精神とは即ちこの物なり。

専制を害するものとあれば、他にあらず、この異説争論の間に生じたるものは必ず自由の元素たりしことあきらかに証すべし。

故に単一の説を守れば、その説の性質はたとい純精善良なるも、これに由りて決して自由の気を生ずべからず。

自由の気風はただ多事争論の間にありて存するものと知るべし。
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by akikonoda | 2009-08-10 18:19 | 記憶
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