またの日の知華


激動の70年代を舞台に、4人の女がひとりのヒロイン・知華を演じ、4人の男たちとの愛を4つの章に分けて描き出しているということだったが、一人の女・知華を四人の女優(年を経るごと)をころころと変えていったのかの意図が不明であった、似ているという訳でもなかったのが、個性的で顏も知られた人たちであるので、尚更、物語が別のものに見えて、統一感を感じる事が出来なかった。男優が変わらないから、尚更その違和感が目立った気がする。
そうしたかった、というのであるなら、そうなのだろうとは思うが。


物語的には、飛島で自分の差し殺した知華の名を石に刻む男の心というものが、魂の墓場を探しているようで、なんとも言えず墓碑銘的、血の墓標的なものを感じさせ、そこだけ奇妙に際立っていた。


ドキュメンタの方が、生々しくも、取り返しのつかなさを背負う分、嘘の少ない、淡々としたはかなさを、見せつけてくれるとは思った。
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by akikonoda | 2010-05-02 19:30 | 記憶
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