イラン・アハマディネジャド大統領は4日、アメリカ・ニューヨークで記者会見し、「NPT(=核拡散防止条約)から脱退するつもりはない」と述べた。
アハマディネジャド大統領は「NPTを脱退はしません。NPTを公平なシステムに変えたいと思っているからです」と述べ、NPTから脱退するつもりはないと明言した。その上で、「核兵器には反対であり、製造するつもりもない」と強調した。
また、アメリカが国連安全保障理事会での追加制裁の早期採択を求めていることについて、「制裁はイランを止められない」とけん制した。アメリカが核弾頭数を公表したことについても、「これまで60年隠していたということであり、そんな国を信用できるだろうか」と揶揄(やゆ)した。
一方、福山外務副大臣は4日、NPTの再検討会議で演説し、すべての核保有国に対して核兵器の完全な廃絶を明確に約束するよう求めた。また、北朝鮮とイランを名指しして核開発への懸念を表明した。