「通貨安競争」の回避

 【ソウル柳原美砂子】主要20カ国・地域(G20)首脳会議は12日、2日目の協議を行った。輸出拡大を狙って自国通貨を安値に誘導する「通貨安競争」の回避で合意する見通しで、同日夕に首脳宣言を採択し、閉幕する。

 世界経済の不均衡是正に向け、各国の過度な経常黒字、赤字を抑制するための「参考指針」は、策定時期などを首脳宣言に盛り込む方向で最終調整している。ただ、指針の中身については各国の意見が隔たったままで、数値目標や適用基準などの設定は来年のフランスでの次回会議に先送りされる見通しだ。

 焦点の通貨安問題をめぐっては、米国が、介入で人民元相場を割安に抑えている中国に対して人民元の早急かつ大幅な切り上げを求めている。これに対して、中国のほか、ブラジルなど新興国は米国の量的緩和政策で生じた余剰資金が新興国市場に流入し、行き過ぎた通貨高や資産バブルを引き起こしていると反発。「米の量的緩和拡大は形を変えたドル安政策」との批判も出ており、新興国では自国通貨高阻止の為替介入に加え、資本流入を規制する動きもある。



 12日の2日目の討議では、これらの問題を含めて話し合う。ただ、各国の利害は複雑に絡み合っており、総論で「通貨安競争」回避で合意しても、具体的な対応策を打ち出すのは困難な情勢だ。


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人民元に市場原理反映促す…G20首脳会議閉幕

 【ソウル=永田毅】主要20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)は12日、輸出競争力を高めるため自国通貨を安く誘導する「通貨安競争」の回避などを盛り込んだ首脳宣言を採択し、閉幕した。


 焦点の経常収支の数値目標の設定は見送る一方、世界経済の不均衡是正のための「参考ガイドライン(指針)」を策定することで一致した。ただ、指針の詳細は明示せず、2011年前半をメドに具体化を目指すとし、事実上、先送りした。

 首脳宣言では「通貨の競争的な切り下げを回避する」と明記し、日米欧など先進国が「為替レートの過度な変動、無秩序な動きを監視する」ことを首脳レベルと改めて確認した。また、中国・人民元を念頭に、「為替レートの柔軟性の向上」を求め、市場原理を反映した為替制度への移行を促した。

(2010年11月12日20時44分 読売新聞)
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by akikonoda | 2010-11-12 18:25 | 記憶
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