せこいの反乱

アジア大会第5日(16日、中国・広州)競技最終日の柔道は女子48キロ級決勝で09年世界選手権優勝の福見友子(25)=了徳寺学園職=が呉樹根(中国)に判定負けする波乱。明らかに攻めながら、防戦一方だった中国選手に旗が挙がった“疑惑の判定”に日本側からは不満が噴出した。競泳男子100メートル背泳ぎは入江陵介(20)=イトマンSS=が53秒61で制し、200メートルとの2冠。U−21日本代表のサッカー男子は、決勝トーナメント1回戦でインドに5−0と快勝して8強入り。19日の準々決勝でタイと戦う。

 2本挙がった白の旗に、福見が顔色をなくした。大歓声が場内を揺らし、畳脇に座る大会進行係やタイムキーパーまで喜ぶ異例の光景。女子48キロ級で昨年の世界女王が、開催国寄りの“疑惑の判定”に泣いた。

 「自分では勝っていると思っていました。でも投げないと意味がないので…。負けと同じだと思います」

 福見は潔かった。しかし、決勝は延長にこそもつれ込んだものの、世界ランク1位の福見が同20位の呉に積極的に小内刈りをかけ、寝技に挑んだ。それでも判定で青旗を挙げたのは、レバノン人の副審だけ。モンゴルの主審と韓国の副審は福見を支持せず、2−1で防戦一方の中国選手に勝利が転がり込んだ。

 悔しさを押し殺す福見に代わり、日本柔道連盟側は怒りを噴出させた。

 「過去の海外の試合でも、こんなひどい審判は見たことがない。こっちが3回も転がして寝技で倒しているのに」

 声を荒らげたのは吉村和郎強化委員長だ。「ああいう判定をされたら中国自体が疑われる」と怒り心頭で、ジュリー(判定の正誤を監視する審判団)へ確認する意向を示した。全日本柔道連盟の上村春樹会長も「地元びいきを差し引いても、福見は勝っていた」と顔を真っ赤にした。

 福見は、同階級で五輪2大会連続金メダルの谷亮子参院議員が先月に引退後、「ポスト谷」の一番手。しかし、決勝で浅見八瑠奈(山梨学院大)に敗れ連覇を阻まれた9月の世界選手権(東京)に続くV逸となった。

 「気持ちの整理をしっかりつけて、これから課題をしっかり見つけていきたい。注目される階級だと思うので自分のことに集中してやりたい」。2年後のロンドンへ向け、今が試練の時だ。

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スポーツ、武道の世界も、せこいの反乱。

(注) せこい(日本語、九州地方で使っている語);こそこそとあるいはぬけぬけとずるいことをしてみぐるしいことを言う

(例) あげなせこかことして はずかしくないとかね(福岡地方の方言);あんなにずるいことをしてはずかしくないのかね
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by akikonoda | 2010-11-17 09:27 | 記憶
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