大きなテント

東北地方太平洋沖地震で被害を受けた方々へ、
心よりお見舞いを申しあげます。

福島第1原子力発電所の1号機で、原子炉を格納する容器の圧力が上昇し、
 格納容器は圧力の単位で4気圧までを想定した設計なのに対し、
 3月12日に8.4気圧を計測した発表が東京電力からあったことを
 後日、報道で知りました。

 燃料もろとも、格納容器が敷地内に粉々に飛び散っていても
おかしくありませんでした。
 その時から比べると、最悪期を幾分かは脱したかに見えます。

 後で述べるように、最悪期を脱しているとするとしても、
 これから、事故処理の長い道のりが始まります。

★contents━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

【1】今週のイノベーションの「種」
  「事故原発を永久封印する前にやらなければならないこと」

【2】大前学長 イノベーションコラム
  「テントを原発に被せる」 

【3】What does this all mean?〜要するに何なのか? 
  「だれでも知っている“テント”をどのように思いつくか」   

【4】発想するための定石が詰まった講座
  「大前研一イノベーション講座」 2011年3月25日(金)開講

★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 【1】今週のイノベーションの種 
 「事故原発を永久封印する前にやらなければならないこと」
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 今後、事故原発を永久封印することになるでしょう。
 それも簡単なことではありません。
 永久封印までのステップは、大前研一学長によると、ざっと以下の通りです。

 1)非常手段で注水・冷却   (数日間)
 2)安定した手段で注水・冷却 (約3年〜5年後)
 3)燃料を外部へ搬出     (早くて5年後)
 4)核分裂物質の除去     (早くて5年後)
 5)コンクリートで永久封印  (約6年後?)
 6)汚染地域の縮小後、半永久的に立入禁止区域とする

 コンクリートで永久封印するまでの間、
 放射性物質が大気中に放出され続ける恐れがあるということです。
 気密性が高い建屋を修復したくても、放射能が強い事故原発現場で
 長時間の建設作業はできません。

 以下のような一見すると相矛盾する問題を解決する良い方法を、考えてみてください。
・事故原発全体を気密性が高い状態に封じ込めなければならない。
・事故原発の内部で冷却している燃料を5年後に搬出しなければならない。
・気密性が高い建屋を修復したくても、放射能が強い事故原発現場で長時間の建設作業はできない。

 前号に引き続き、大前学長の解説の続報をノーカットでお送りします。

「地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後」(1時間15分22秒)
→ http://k.d.combzmail.jp/t/d3sa/a0rit2v08iuxvtu1p9
(11年3月20日放映「大前研一ライブ」より)

 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
 【2】大前学長 『イノベーション・コラム』
  「テントを原発に被せる」     
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 “今日明日の事”しか考えてないけど、「どこまでいつまで」という話を
 誰もしてない。

 普通だったらコンクリート漬けにしたいところだが、
 燃料は崩壊熱を帯びてポカポカしている。

 あんなポカポカしたものをコンクリート漬けにしたら、
 またコンクリートが熱で溶けて出てきてしまう。

 だから、コンクリート漬けは出来ない。
 冷却しなければいけない。
 ひたすら冷やし続ける。

 1,2,3号機は運転を緊急停止した。
 3月11日の週まで動いていた。

 燃料は崩壊熱を帯びてかなりポカポカである。
 どうするか、というと、これは私のアイデアなのだけれども、
 テントの様なもので建屋全体を覆う。
 永久冷却の注水の装置が出来たら、
 テントの中では水によってひらすら冷却を続ける。

 日本は世界に誇るテント王国で、
 東京・後楽園にある東京ドームみたいな巨大テントを作る力を持つ。
 
 後楽園ドームぐらい大きさのテントを作って空からすっぽりかぶせる。
 そうすると、放射能が風によってあっちにいったりこっちに行った
 という飛散がなくなる。

 このテントの設計製造は、発注してから、大体最低でも3ヶ月掛かる。
 事故原発から放射線が大気中に垂れ流しになってるのを、
 少なくとも止める事が出来る。

 私はその世界一のテントメーカーに電話した。
 「私も同じ事考えて提案しようと思ってました」って言っていた。
 流石はテントメーカーである。

 日本が世界に誇るテントメーカーがある。
 テントをとにかく、かぶせないと、飛散する。
 そうすると、大分落ち着いて。
 住民も、少し、もう少し内側まで帰れるようになる。


〜〜〜〜〜〜〜


以上は、大前氏のお言葉ですが。

でかいテントは発想が大きく、飛散被害もとりあえず押さえ込むことも考えられ、前向きな提案かと。

そういえば都知事選にはもう立候補しないのか。

他の面は構想を聞いてみないと分からないかもしれないが、いつも考えて行動しているという面において、他の候補にはない発想力と実行力はあるかもしれないなと。

都民ではないので余計なお世話かもしれないが、大変な時期ということもあるので、他国にも通用する人がよさそうかなと。
[PR]
by akikonoda | 2011-03-23 17:29 | 記憶
<< ちゅうせいし じごく >>