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かさなった星の光

<天文現象>光の強度が60倍に増光…観測に成功
(毎日新聞 - 12月03日 20:10)
 地球から近い星で、光の強度が平常時の約60倍にまで増光した珍しい天文現象を、岡山県津山市のアマチュア天文家、多胡昭彦さん(73)が観測することに成功した。天体のそばを光が通過すると、天体の重力の影響で凸レンズを通った際のように光が曲げられる「重力レンズ効果」によるもの。専門家は「地球から近い場所で、重力レンズ効果によって、これほど明るさが増す現象が見つかったのは初めて」と高く評価している。

 兵庫県佐用町の県立西はりま天文台公園で3日、開かれたシンポジウムで、多胡さんや天文の専門家が発表した。多胡さんは、新星などの観測を続けるアマチュア天文家。天の川の中心付近を撮影していたところ、カシオペア座の方向に、10月25日午後9時54分、明るさ10.7等の星を観測した。星は徐々に明るさを増し、同31日午後8時15分には7等の明るさにまで増光。その後は急速に暗くなり、平常時の11.4等に落ち着いた。7等の明るさは、平常時の約60倍にあたる。

 長野工業高等専門学校の大西浩次助教授(天体物理学)らによると、この星は、地球からの距離が約3000光年。光の明暗のパターンなどから、一般に知られている変光星のタイプではなかった。

 重力レンズ効果は、アインシュタインの一般相対性理論の正しさを証明した現象の一つ。【河内敏康】

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かさなった星の光をみつづける、この時空間で、なにかをみつけたようなひとつの兆し。
by akikonoda | 2006-12-04 10:53
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