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自由に帰ろうか



 人を殺しても すくわれるものはいない


恐怖に歪む

錬金術師の白い人は

子供を騙すこともむずかしい新聞を作り

毎日 すり込んでいる

人を殺すように

血を流すのは

憎しみ合うように教えられた兵士と

逃げることが出来ない街の人々

殺しの指示を出した

と 白い錬金術師達が

恥ずかしげもなく

白い息の掛かった新聞で報じる

民主主義の殺人機械となった新聞の文字は

今日もすり込まれていた


 人を殺しても 救われることはない


ということすら

書くことの出来ない民主主義を叫ぶ国の新聞

自由の国の新聞

機械に取り込まれ

子供でなくなった人達の 〜ろすとちゃいるどともいう〜 

懐の札束も刷ろうとする

言葉と札束は飛び交い

人を機械仕掛けの紙切れよりも

軽やかにしている

子供でなくなった白い人達が

自由にする為の国ではなく

錬金術師の機械になる前の国ではなく

自由に帰ろうか


 人を殺しても すくわれるものはない


自由に帰ろうか
by akikonoda | 2007-01-26 16:47 |
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