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花逢忌

檀一雄しのび花逢忌…旧居取り壊しで記念碑建立

 小説「火宅の人」や檀流クッキングで知られる作家、檀一雄(1912−76年)が晩年を過ごした福岡市西区の能古島で20日、檀をしのぶ恒例の「花逢忌(かほうき)」が営まれた。島内にある檀の旧居は、東京に住む長男のエッセイスト檀太郎さん(63)が同島に新居を構える計画に伴い、近く取り壊されることになった。

 没後31年の花逢忌には、檀と親交のあった地元の関係者らが出席し、献花や献酒、合唱などで作家をしのんだ。

 能古島への移住計画を進めている太郎さんは花逢忌に先立ち、新居の建設予定地に建立した檀一雄の文学碑を関係者に披露。

 碑には、幼い太郎さんを残し終戦直後に亡くなった妻律子を悼んだ檀一雄の歌「つくづくと櫨(はじ)の葉朱く染みゆけど下照る妹の有りと云はなく」が刻まれた。

 太郎さんが「余生を送りたい」と建設を計画する新しい家は、作家の旧居と隣接する土地にたつ予定。旧居は10年ほど前まで太郎さんや、檀一雄の長女で女優の檀ふみさんらが時々滞在していたが、老朽化のため取り壊しが決まった。

 能古島は律子が亡くなった糸島半島を望み、檀一雄のついのすみかとなった土地。

 「歌碑のそばに、歌にうたわれたハゼの木が2本立っており、一雄ハゼと律子ハゼと名付けたい」と太郎さん。

 近い将来の移住計画については「新しい家は、みんなが食事や音楽を楽しみながら、にぎやかに過ごせる場所にしたい」と話している。

(2007/05/20 20:35)

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はぜの木の葉に触りし日 ゆふがたに しろくかぶれて あさくねむりて
by akikonoda | 2007-05-20 22:50
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