という講座があり、詩のボクシング主催者の楠かつのりさんがやってきた。 福岡大会実行委員長の古野さんが、北九州の市民講座に関わっておられるので、その流れで、お話しされた訳だが、詩のボクシングに関わっていることで色々とつながりができてくることに、心から感謝している。 実際に、その人に会わないとわからないこともあるし、何より、その人となりがわかり得る方法として、お会いすることが大切な時もある。 実際は、会いたくても会えないことの方が多いだろうが、縁は大切にしたいと思う。 言葉に関しての縁は、たぶん、死ぬまで際限がない気がしている。 だからこそ、学べるものから、あらゆることを学びたいと思う。 さて、講座の内容についてだが、子供の為の詩のボクシングとしてよりも、まずは大人がしっかり聴いていくことが必要であるという内容であったように思う。 大人も子供も関係なく、コミュニケーションの一つの冴えたやり方として、提示されてもいる。 また、聞き手/語り手の関係は、単に、一方通行ではなく、聴く方にもそれを飲み込める覚悟が必要でもあると。 つまり、どうしても、判断基準に置いて、過去の体験から照らし出された、好/嫌の判断が混じってくるのは否めないが、まずは、それを取っ払い、どれだけ、無にして聴けるか、楠さんによれば、コップの中身をからにして、その表現者に向き合い、飲み尽くすかの戦いもまたあると。 それは、色々な人の話を苦々しく思うこともあったろうが、浴びるように飲み込んできたであろう楠さんの生の言葉であると思う。 それを受け入れることによって、器が磨かれる、あるいは、豊かになるということもお話しされていた。 聞く耳を持つことは、確かに、大変な苦行である。 自分にとって、引っかかったのが、「殺す言葉と生かす言葉」についてであった。 最近の、というか昔からどうも自分は、前者の方をより執拗に追ってきていたような節があり、それは戦争体験や生活あるいは鍛えてきたこと、環境、時期などのからみによって身に染み出てきたもののような気もしていたのだが、結局は、自分に返ってくる、向かってくる言葉であり、いたく、しんどいものでもある。 すこしづつ、生かす言葉というものを、見つけていきたいと思ってはいたものの、なかなか、軽々と見つからないのであった。 優しげな言葉は、ひょんと転がっているのかもしれないが、それは、自分の内面からにじみ出たものではなかったら、むやみに使えない言葉になりもする。 オリジナリル、本来などという驕慢は持つ気はさらさらないが、同じ言葉でも、その時に、どうしても使いたい、紡錘いている言葉であれば、自分と一体化はしてくると思える。 それは、その時の自分でしか言い得ないものである。と思っている。 だから、書き続けることで、いつか、何かを、いい得るのではないかとも、期待している。 若い頃の楠かつのりさんが谷川俊太郎さんに恋愛の打ち明け話をしたところ、 「外を見て。世の中の半分は女なんだし」 と、あっさり切り返されたという話は、多くを語らず、ばっさり半分に切られたような感じで、二人の関係性も見えてくるようであった。 臨床心理でいうところのラポールがとれている関係があるから言えることもあり。 臨床心理を学んで良かったと思うのは、いろいろな角度で、物事を見ることができるという、多様性を学んだことで、それで、押さえ込まれたものが、やっと、ほぐれてきたところもあるが、まだ、臨床心理的にも、探り続けることは、果てしないと思っている。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 帰りの電車で、シンシアさんとある企みを思いつき。 凸凹のふたりで、表現していこうということで、同人誌を立ち上げようと。 自由詩•小説の同人誌 『凸凹道』 道は凸凹しており、くねくねもして、カクカクもしておりますが、ブログ同様、地道に書き連ねたいので、今後とも、どうぞよろしくお願い致します。 まずは、古野さんと楠さん、詩ボクでお世話になった方々に、またお会いできる時にでも、贈呈し、読んでいただけたら有り難いです。 とりあえず、8月中には、自家製本(用紙雑費、送料込み)する予定です。 縦書きで、読みやすいレイアウトにして、その時にしかできないものを、保存していくつもりで、やっていこうと。 ぼらんてぃあで申し訳ないのですが、英訳やペルシャ語訳、その他の得意な外国語訳をお手伝いできる方、興味をお持ちで手に入れたいと思う方は、kondotamtam@u01.gate01.comまでご連絡をお願い致します。 こちらから、また、ご連絡さしあげたいと思います。 FM福岡主催のぱふぉーまんすで路上でも凸凹でやっていく予定なので、ライブをする時は、またお知らせ致します。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
by akikonoda
| 2007-06-26 10:21
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