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柏崎刈羽原発

柏崎刈羽原発の水漏れ、建屋に構造欠陥…原子力保安院

中越沖地震
 新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原子力発電所6号機の使用済み燃料プールの水があふれ、放射性物質を含む水の一部が「非管理区域」に漏れ、海に放出された問題で、経済産業省原子力安全・保安院は23日、プールが設置された原子炉建屋4階の構造に、設計上の問題があるとの見方を示した。


 東電の説明によると、使用済み燃料プールの水は、地震の揺れで建屋4階の「作業フロア」にこぼれ、一部が床下に設置した「給電ボックス」に入った。

 ボックスにはケーブルを通す配管の穴があり、ケーブルの周囲は充てん材で固められていたが、完全な水密状態ではなく、すき間から水が浸入、配管を通って壁の向こう側の中3階にある非管理区域内の中継ボックスに到達、床に滴下したとみられる。同社によると、プールから給電ボックスまでは10メートル以上の距離があり、水の浸入は想定していなかったという。

 ただ、6号機以外では、中継ボックスが管理区域内にあり、万一水漏れが発生しても、環境に漏れ出す恐れはない。また、1〜5号機については、給電ボックスの開口部が床面よりも上にあるため、水漏れが起きにくい構造という。

 保安院は、こうした点から6号機建屋の構造に、水の漏出を引き起こす欠陥があったと推定、東電に対し改善を促す方針。

 東電は当面、給電ボックスの開口部に充てん材を補充し水密性を高める応急措置を取り、給電ボックスそのものの改良も検討する。

 また、東電は23日、原子炉建屋内の点検計画を国に提出し、来月中旬以降、各号機の圧力容器内部の調査に着手することを発表した。

(2007年7月23日21時6分 読売新聞)
by akikonoda | 2007-07-23 21:44
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