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あかりの夢


どこかの工場ではたらく人たちが階段で笑いながら話していた。

よく見ると階段を上りつめた部屋の向こうから、あかりがもれていた。

あかりの点いたランプが、木のテーブルにのっかっていた。

その横には、しょーとけえきの入っていそうな白い小さな箱と眼鏡が置いてあった。

いつのまにか、ひょろりとやせて、背の高い、肩まで伸びた髪がくるりとはねている人が、大きな口を、にいっとして、かおいっぱいに、微笑んでいた。

ああ この人は らんぷみたいだな。

と思った。

その人が、外に行たほうがいいという感じて案内しているようなので、なんとはなしに部屋を出ようとしたその時、なんだか、妙に、気になって、ランプのあかりで、火事になってはいけないと思い、そおっと消して、表に出た。
by akikonoda | 2007-08-10 15:39
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