牛のふんでバニラの香り、山本麻由さんにイグ・ノーベル賞
【ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)=増満浩志】ノーベル賞をもじって、ユーモアあふれる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が4日、ハーバード大で行われ、牛ふんからバニラの香り成分「バニリン」を抽出する技術を開発した国立国際医療センターの元研究員山本麻由さんに、今年の化学賞が贈られた。
受賞スピーチで、山本さんは「牛ふんを熱すると、どんな香りがすると思いますか? とても甘い香りなんです。アイスクリームを食べる時、牛ふんも一緒にどうぞ」と話し、笑いを誘った。
イグ・ノーベル賞は、米出版社が企画し、「まず人を笑わせ、次に考えさせる」研究に与えている。
(2007年10月6日10時56分 読売新聞)