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東欧配備MDの稼働、イラン脅威証明後に…露に米提案

東欧配備MDの稼働、イラン脅威証明後に…露に米提案

 【ウィーン=石黒穣】ゲーツ米国防長官は23日、訪問先のチェコ・プラハで記者会見し、イランの脅威が具体的に証明されるまで東欧に配備するミサイル防衛(MD)施設の稼働を遅らせることをロシアに提案したことを明らかにした。


 AP通信などによると、ゲーツ長官は記者会見で、用地整備や施設建設については計画通り進めると明言しつつ、稼働は「イランがミサイル発射実験を行うなど、脅威が明確に証明されてからになる」と述べた。

 東欧へのMD配備に関してはロシアが強硬に反対しており、米露関係の緊張要因となっている。稼働遅延についての提案は、今月中旬、モスクワで開かれた米露の外務・国防担当閣僚(2プラス2)会合の場で行われたという。ロシアの反対を和らげる狙いだが、ロシアは、MD施設の配備そのものを受け入れない立場で、施設の建設は計画通り進める意向の米国との溝は埋まっていない模様だ。

 米国の東欧へのMD配備計画では、ポーランドに地上配備型の迎撃ミサイル10基、チェコに移動式早期警戒レーダー1基を配備する。

(2007年10月24日0時36分 読売新聞)
by akikonoda | 2007-10-24 09:54
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