映画「御巣鷹山」を見て


2、3日前のことである。

渡辺文樹監督の映画「御巣鷹山」の異様に迫り来るようなポスターを道端で見て、行くべきか、行かざるべきか、ふと、立ち尽くして、考え込んでしまった。

それ程、ある種の、怖さを醸し出していたのである。

しかし、かなり家の近くの電信柱にただひとつだけ張り付いていたそのポスターに、何かしら、呼ばれている気がして、昨夜の上映であったが、連れ合いに子供を頼んで出かけた。



会場に着くと、まだ、上映の用意ができていなかったようで、監督らしき一家が、家族総出で動いていた。

電線コードをひっぱってくる奥方らしき方が、こちらに気づいて、やってきた。

買い物かごのようなものに入っていた、チケットを買いながら、横で、下駄を履いた家の下の子と同じくらいの女の子がじゃんけんを挑んで来たので、しばらく、熱戦を繰り広げたが、程よい頃に奥方が、

どうぞ、こちらに。

と案内してくれたので、そのまま、席の方に雪崩l込んだ。



映画は、予想を遥かに超えるような凄まじさだった。

まず、内容として。

中曽根首相が日航機墜落を知っていながら、横田基地に着いたら、のちのち使えなくなるような要素を持っているので(映画では)放射能などの汚染物質が載っていて、自衛隊と亜米利加の戦闘機が、某かの接触の後、攻撃を加えたという事を渡辺監督演ずる「渡辺」という物書きが、日航機墜落に絡んで亡くなった娘夫婦とその孫の事実を、中曽根首相(全然似てなかったが)に、問いただすが、結局、とりまき?の老人会の面々のようなじい様達に、木刀で撲殺されてしまうと言う、虚実入り交じった、凄まじいストーリーであった。

最後の渡辺(監督)と老人会のような年老いた剣道着姿の面々との立ち回りの解釈は、どうしたらいいのか、途方に暮れたが、

その前段階は、かなり、音がずれたり、口ぱくだったりで、途中何度も、画面が真っ暗になったりして荒い作りの面は否めないが、扱う内容が内容だけに、その切羽詰まった空気のようなものは、荒いからこそ、妙にたどたどしくではあるが伝わってきたように思う。

阿修羅と言うよりも、仁王のような監督の怒りの顔が、スクリーンからはみ出していた。

今のマスメディアは、9嘘があったら、1くらいは本当の事があるのではないか。

と、監督は上映前の挨拶で話していた。

亜米利加兵にも、聞き込みをしたり、日航機事故に置いて、重要な部分に絡んでいた関係者の、一人は亡くなり、一人は精神病院にいると言う。

そこで、日本とイランに密約があり、それを掴んだ亜米利加が、中曽根の弱みを握ったのではないかと、監督は考えていたらしかったが、亜米利加兵が、土下座してまで、申し訳なかったといいながら話したと言うことも上映前に、皆さんに対してお話ししていたが、監督は、聞いたままを、そうだと思って、ある程度、フィクションを交えながら映像化したのであろうが、自分としては、何かしら、情報源からの都合のいいような情報操作であるかもしれないなあ。という匂うものを感じてしまったのは、否定できない。

以前も、自分のブログ宛に、コメントをくださった方から、

http://gray.ap.teacup.com/123ja8119/

放射能の危険性についてはお聞きしていたので、それは、確かにあったことなのかもしれないという思いを強くはしたのだが、その放射能の起源?あるいは、由来は一体なんだったのか。

が、まだ、わからないままであり、もし、これが事実であるのならば、その危険を今も有しているかもしれない御巣鷹山周辺や、そこに連なる地域の方々に対して、何ら対策をなさないというのならば、渡辺監督が言うように、日本国家の犯罪と言えよう。


帰り際、娘さんが、受付の机のところで下駄をぶらぶらさせながら、

ありがとうございましたあ。

と、声をかけてくれた。

もやもやしたものを、持ち帰ったままなのである。

関係者各位は、心当たりがあるのであれば、亡くなる前に、きちんと話した方が良いのではないだろうか。

向こうで、何かが待っているのだとしたら、尚更である。
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by akikonoda | 2007-11-04 13:51
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