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拉致被害者の即時帰国の保証など

 【ニューヨーク18日時事】国連総会は18日、北朝鮮の人権状況に「深刻な懸念」を表明し、拉致被害者の即時帰国の保証などを同国当局に求めた決議案を賛成101、反対22、棄権59で採択、決議は成立した。対北人権非難決議の採択は3年連続。賛成票は昨年を2票上回って初めて100票を超え、過去最多を記録した。


 決議は昨年より非難色を強めたが、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議が進展し、融和的な雰囲気が広がる中でも多数の支持を得ることに成功。総会決議に法的拘束力はないものの、北朝鮮の人権侵害に関する国際社会の懸念が強まっていることが示された。


 ただ、昨年賛成した韓国は南北関係の進展などを考慮して棄権に転じた。高須幸雄国連大使は採択に関し、「逆風だったが、人権問題について前進が見られていないという点が理解された。韓国は大統領選挙などの政治状況を配慮したのだと思う」と述べた。


 今年の決議は、拉致被害者の帰国保証など、北朝鮮に初めて具体的行動を要求。拷問や売春目的の女性の人身売買といった北朝鮮での「組織的かつ重大な」人権侵害に懸念を示し、これを直ちに停止するよう北側に強く要請した。また、韓国の求めを受け、今年10月の南北首脳会談を歓迎すると述べた。 


[時事通信社]
by akikonoda | 2007-12-19 19:37
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