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日中首脳会談

ガス田問題「早期決着に断固たる決意」 日中首脳会談
2007年12月28日13時28分

 福田首相は28日午前、北京の人民大会堂で中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相と会談した。福田首相は日中両国がアジアや世界の発展に「大きな責任を持っている」との認識を表明。両首脳は日中平和友好条約締結30周年にあたる来年を「日中関係飛躍元年」と位置づけ、関係強化を進めることを確認した。両首脳は来年春の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席の訪日でも合意。懸案の東シナ海のガス田問題では「早期決着に断固たる決意」を共有し、一刻も早い解決を目指すことで一致した。

 福田首相の中国訪問は就任後初めて。日本の首相の訪中は06年10月の安倍前首相以来、1年2カ月ぶりだ。

 両首脳は会談後、共同記者会見に臨んだ。日中両首脳の共同会見は極めて異例で、初めてとみられる。温首相は「会談で中日関係の春が来たと実感している」と述べ、両国の友好関係が深まったとの認識を示した。そのうえで、胡主席の訪日をはじめとする政府高官レベルの交流や経済・貿易関係の強化を進めることで一致したことを明らかにした。

 福田首相も胡主席の訪日や北京五輪、北海道洞爺湖サミットのある来年を「日中関係飛躍の年」にすることで一致したと強調。両国間で協議が続いている東シナ海のガス田の共同開発問題については、「具体的な解決策を巡り積極的な進展が得られた」との認識を示したうえで、協議を継続し早期解決を目指すとした。ただ、解決の時期には言及しなかった。

 この問題では、中国側が最近になって、これまで存在を認めてこなかった中間線にまたがる地域での共同開発を日本側に打診、両首脳による政治決断が焦点だったが、結論は先送りされた形だ。

 このほか、来年3月に台湾名義での国連加盟の是非を問う住民投票を予定している台湾の問題も取り上げられ、温首相によると、福田首相は住民投票を支持しない立場を示したという。

 一方、福田首相は、中国を含むすべての温暖化ガスの主要排出国が実効的な気候変動の枠組みづくりに参加すべきだとの認識を表明。中国側もこの問題を重視、両国が積極的に協力することに合意した。

 「戦略的互恵関係」の具体策として中国国内の施設で環境・省エネ分野の「1万人研修」を実施することで合意した。さらに「日中環境情報プラザ」を設置して日本の持つ情報を提供するほか、今後3年間に計1万人の研修生を受け入れ、この分野での人材育成を図ることを提案する。

 北朝鮮の核問題では、6者協議を通じた核放棄に向けて引き続き連携を強化することで一致。拉致問題については、温首相が「日朝双方の対話を通じた解決」に支持を表明した。

朝日〜〜〜〜〜〜〜〜〜
by akikonoda | 2007-12-28 13:37
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