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国会の審議権を侵害し、国会運営のルールを無視するもの

[東京 29日 ロイター] 民主党の小沢一郎代表は29日の定例記者会見で、与党が道路特定財源の暫定税率を5月末まで延長させる「つなぎ法案」を議員立法で提出し、年度内成立を確実にする構えをみせていることについて「国会の審議権を侵害し、国会運営のルールを無視するもの」と強く批判した。

 小沢代表は「普通の感覚では信じられない、ばかげた手法」と酷評。議院内閣制では政府と与党が一体であるにもかかわらず「使いわけをしてごまかしている」と述べ、「日本には民主主義は定着しない」と批判した。

 暫定税率存廃問題は今通常国会の最大の争点で、与党は一時的なガソリン税の引き下げによる国民生活の混乱を回避するため、きょう中にも「つなぎ法案」を提出する方針だ。同法案を月内に衆院通過させ、その後、これに反対する野党が60日以内に参院で採決しなければ否決とみなされ、衆院での再議決で年度内成立を確実にする方針。

 これに対し民主党は、今国会を「ガソリン値引き国会」と銘打ち、政府・与党の強行には首相の問責決議案提出などで対抗することも視野に入れていた。しかし、「つなぎ法案」が内閣提出の法案ではなく、議員立法となることで、首相の問責決議案の対象となりにくい。

 問責決議案提出も含めた今後の国会運営について質問された小沢代表は「具体的手法は国対中心に考えること」と述べるにとどめているが、民主党は審議拒否などあらゆる手段で対抗する構えを示しており、通常国会冒頭から緊迫の気配を深めている。
by akikonoda | 2008-01-29 17:13
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