「マネーを生み出す怪物」より

「マネーを生み出す怪物」〜連邦準備制度という壮大な詐欺システム
G・エドワード・グリフィン 吉田利子訳

〜抜粋〜 P408〜410

アメリカ政府は増加する戦時国債をさばくため、銀行数と銀行券、預金の急増を促した。中部、南部、西部諸州で増加した銀行は、国債購入のため大量の銀行券を印刷した。連邦政府はその銀行券を使って、ニューイングランドで武器や食糧を買い付けた。・・・

1814年8月、ニューイングランド以外の銀行は正貨での払い戻しが不可能になり、債務不履行に陥ったことがはっきりした。

だが1814年、州と連邦の行政府は銀行を倒産させる代わりに、正貨との兌換義務を拒否した銀行に営業を続けさせることにした。

言い換えれば、銀行は契約上の支払い義務の不履行を認められたのである。

この兌換棚上げは高インフレの引き金になっただけではなかった。

以後の金融危機の前例がここで生まれた。

中央銀行があってもなくても、銀行がそろってマネーサプライを増加させ、それで問題が生じれば、政府が救済に乗り出すことが保証されたのである。

州法銀行がたちまち大量のマネーを創出したので、連邦政府は債務を4500万ドルから1億2700万ドルに増やすことができた。

生まれたばかりの国としては驚くほどの巨額だ。

マネーサプライが三倍に増えても商品は増加しないから、ドルの購買量は以前の三分の一に低下した。

1814年には預金者がインチキに気づき、紙幣ではなく金貨を要求しだしたので、銀行は扉を閉じ、怒った群衆から役員や銀行員を増やさなければならなくなった。

このときも金融と政治のサイエンティストは、この期間にアメリカ市民がもっていたマネーの約66パーセントを摂取することに成功した。

しかもその数年後には合衆国銀行がすでに42パーセントを奪い取っていたのだ。



 手練手管と銀行の夢

このとき終始一貫して紙幣に反対していたのが、いまは元合衆国大統領になっていたトマス・ジェファーソンだった。
祖国の目を覚まさせようとしたジェファーソンは、不誠実なマネーと責務の悪について語る事を一度も止めなかった。



ヨーロッパのすべての国があらゆる力づくの道、愚行の道をたどって、同じことを無益に追求しようと試みては失敗してきたというのに、それでもまだわれわれは手練手管を弄して銀行という夢を見ること、無からマネーを創出することを、そして大戦争の戦費をまかなえるほど大量のマネーを入手することを期待しているのだろうか。

銀行に紙幣発行を許した代償は、亜米利加の戦争税の半分を占める。言い換えれば戦費は倍になったわけだ。・・・

そして、銀行制度乱用という危機がやってくる。
銀行は自らに死刑を宣告した。

二〇〇万ドルから三〇〇万ドル相当分の銀行の約束手形は人々の手にあり、引き換えに商品や実物資産が売られ、それから彼ら「銀行」は、約束手形の支払いをしないと宣言する。・・・

紙切れは現金「金(きん)」だと信じたからこそ受け取られた。

こうして軽信の目が開かれ、強欲と詐欺に翻弄される紙幣という危険な仲介手段に身を委ねた狂気が醒めるという場面が展開している。・・・

ドルを借り入れるなら、年間の利払いと一定期間内の元金支払いに相当する額を税として徴収する賢明な支配者である。・・・

わたしたちは子孫に債務のつけを遺せると考えてはならないし、倫理的にも借金の返済は自分でするべきものである。・・・

世界は生者のものであって、死者のものではない。・・・わたしたちは各世代それぞれが権利を有し・・義務を負う一つの国であると考えるべきであって、次世代以降に負担を残してはならない。・・・

恒久的な債務という現代の理論は大地を血に染め、増大しつづける負担で住民を押しつぶした。


それなのに、議会はなおも耳を貸さなかった。


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上記を鑑みて、

今のアメリカから始まった戦争による悲惨な状況に、世界は州として組み込まれ、知らぬ間に、インフレと言う隠れた「税」に摂取され続けている狂気の沙汰が、かなり見えて来た様に思う。

誰も責任を取らない。
いや、責任のつけを払わされているのは預金者であり、みえない税金、インフレのしわよせを払わせ続けられる国民なのである。

今この時点でも、すでに、市場経済などと言うものに首を突っ込んで抜けられないグローバル好きな人たちのつけ、アメリカの戦争のつけやサブプライムのつけや石油のつけ、あらゆるつけを払っているのである。

「銀行」、「中央銀行」のやり口とはそういうものであり、ありもしない金に惑わされている訳である。

元金を確保してやりくりすると言うのはまっとうなことであるだろう。

今のやりたい放題の状況ではどう考えても、破綻したシステムであろう。

先物取り引きなどをする市場経済にも絡んでいるから、更に、たちが悪い。

その無謀な先に起こるであろう取り引きまでもやってのける人々は、過去もまだ来てもいない、まだありもしない未来という時間さえもも食いつぶそうとしているのである。

政府や大企業、石油系製薬会社、今で言うグローバル企業のやり方、武器商人のやることも又,それにのっかってていると言うことである。

何も石油だけのせいではない。

石油は石油で元締めがもうけるだけなので、この動きを、とめないといけないのはいうまでもない。


まずは、どうしてこうなるのかを知らずには、何も変わらない。
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by akikonoda | 2008-03-07 21:49
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