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50年前の死刑執行の瞬間をラジオ放送 関東で5月6日

50年前の死刑執行の瞬間をラジオ放送 関東で5月6日
2008年04月16日11時06分

 文化放送は5月6日の報道特別番組「死刑執行(仮題)」の中で、死刑執行の瞬間を収めた1955年ごろの録音テープを放送する。裁判員制度開始を来年に控え、鳩山法相が死刑を巡って踏み込んだ発言をしたり、先日も4人の死刑が執行されたりする中、極刑の実情を知ってもらうのが狙いという。放送は午前10時から55分間で、関東の1都6県で聴ける。

 同局によると、テープは当時の大阪拘置所の所長が刑務官の教育と死刑囚の待遇改善のために内部向けに作製したもの。法務省にも提出されたという。たばこをすすめられた死刑囚が刑務官と最後の会話を交わす場面や、床が外れ、ロープがきしむ音など絞首刑執行時の音を記録。録音のすぐ後に新聞で報じられ、90年代にテレビで放送されたこともある記録だという。

 今回の番組では拘置所の元職員や刑務官、検察OBのほか、死刑囚の遺族にも取材した。死刑の瞬間を放送することは局内でも議論になったが、普段知ることの出来ない死刑の実態を伝えることに意義があると判断した。

 広報担当者は「演出や感想を交えることなく、事実を淡々と伝えることを心がける。死刑制度の存続や廃止を訴えるのではなく、現状を伝え、リスナーに考えていただくことが目的」と話す。

 法務省は「現在の死刑執行では録音をしていないが、五十数年前に録音がされたかどうかについては、確認できる資料がない」としている。

■賛成できない

 菊田幸一・明治大名誉教授(犯罪学)の話 録音に死刑囚の肉声もあるそうだが、おとなしく死を待つ死刑囚が選ばれたはずで、死刑が粛々と執行された印象を与えかねない。死刑執行の実態はもっと残虐なもので、中立的な死刑執行の報道とは思えない。こういうものを公にすることには賛成できない。

■大賛成

 今年初めに著書「死刑」を出した映像作家・森達也さんの話 放送は大賛成。死刑が具体的にどんなふうに行われているのか、公にされず、議論もないままに、裁判員制度が始まろうとしている。法務省が実態を隠すのであれば、メディアは暴かなければいけない。まずは広く知らせることの意義は大きい。

朝日〜〜〜〜〜〜〜〜〜
by akikonoda | 2008-04-16 13:00
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