解放

【テヘラン春日孝之】在イラン日本大使館は14日、イラン南東部で昨年10月、武装麻薬密輸団に誘拐された横浜国立大生、中村聡志さん(23)が解放されたと明らかにした。国営イラン通信もモホセニエジェイ情報相の話として、中村さんが解放され、犯人が逮捕されたと報じた。

 日本大使館によると、イラン政府から中村さん解放の連絡があり、館員が中村さんと直接電話で話し、元気であることを確認したという。解放された場所や時間は明らかにされていない。

 中村さんは昨年10月8日、在イラン日本大使館に「(前日の)7日に拘束された」と電話で伝えてきた。ケルマン州バムで宿泊先から城塞(じょうさい)遺跡を見物すると言って出かけ、少数民族バルチ人の密輸団「シャハバフシュ」に誘拐された。

 密輸団は、中村さんの身柄を隣接するパキスタンや、アフガニスタンとの国境州シスタン・バルチスタン州に移した後、3カ国の国境付近を移動しながら拘束を続けたとみられる。密輸団は中村さん解放の条件として「仲間の釈放」を要求し、イラン治安当局と交渉を続けてきた。

 中村さんは大阪府出身。大学に昨年4月から9月まで「海外ボランティアに行く」と休学届を出して海外に渡航。ネパールでボランティア活動をした後、10月初めにパキスタンから陸路イランに入国した。誘拐直後に日本大使館と自宅に電話をかけ、無事を伝えていた。

 密輸団は昨年8月にもシスタン・バルチスタン州でベルギー人男女を誘拐したが、直後に女性を、約1カ月後に男性をそれぞれ解放しており、中村さんも当初は「早期解決」が見込まれていた。

 日本政府は事件発覚当日、テヘランの日本大使館に現地対策本部を設け、その後、日本外務省に対策本部を設置していた。

 ◇中村さんの父「喜んでいる」

 大阪府豊中市に住む中村さんの父、淳貴さんは「外務省から(解放されたと)連絡があり、喜んでいる」とコメントした。

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イラン邦人誘拐:パキスタンが協力 急転直下で解決へ

 【テヘラン春日孝之】イラン南東部で横浜国立大生、中村聡志さん(23)が武装麻薬密輸団に誘拐された事件は、中村さんが14日、無事解放されるまで約8カ月を要した。今年3月、解放交渉はいったん合意に達したが、密輸団が要求をエスカレートさせたため決裂、さらに長期化の様相を見せていた。国境警察幹部によると、イラン政府がパキスタン政府に捜査協力を要請。急転直下で解決に向かったとみられる。

 少数民族バルチ人の密輸団「シャハバフシュ」は当初、中村さんの解放と引き換えに収監中の仲間3人の釈放を要求した。だが、イスラム革命(79年)以降、「麻薬との戦い」による死者は密輸団、イラン当局双方で3000人以上にのぼる。釈放要求リストには当局者を殺害した人物も入っており、当局は事件の再発防止と、現地治安当局の感情にも配慮し、拒否し続けた。

 そんな中、密輸団は昨年11月、南東部シスタン・バルチスタン州内の潜伏先で治安部隊の包囲に気づき、パキスタンのバルチスタン州に逃げ込んだ。

 イランとパキスタンは長く「冷たい関係」が続いてきた。イランは反米のシーア派国家だが、パキスタンは親米でスンニ派が主体。パキスタンが支援していたアフガニスタンの旧タリバン政権を、イランは敵視していた。タリバン政権崩壊後も両国の不信感は根強い。

 パキスタンのバルチスタン州もイラン側のバルチスタンと同様、「辺境」に位置する最貧困地帯で、パキスタン中央政府への不満がくすぶる。また、イランがパキスタンに捜査協力を求めることは「貸し」を作ることにもなり、連携は当初から期待薄とみられ、密輸団に「安全地帯」を提供する格好となった。

 だが、イラン当局は今年3月、密輸団の要求を基本的に受け入れる「苦渋の決断」(テヘラン外交筋)をし、中村さん解放で合意した。ところが翌4月、密輸団はイラン人の聖職者を新たに誘拐して、解放条件を死刑囚を含む仲間5人の釈放と引き上げたため、イラン政府は態度を硬化。パキスタン政府への協力要請に踏み切ったようだ。

 イランのアフマディネジャド大統領は4月下旬、パキスタンなど南アジアを初めて歴訪。イランからパキスタンを経由しインドに至る天然ガスのパイプライン敷設計画の推進で基本合意しており、両国は信頼醸成の一環として事件解決に取り組んだ可能性もある。パキスタン当局は13日、収監していたイランの反体制派武装組織「神の戦士」幹部の身柄を引き渡している。

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 イラン南東部で武装集団に誘拐され、約8カ月ぶりに解放された横浜国立大4年、中村聡志さん(23)は16日午後(日本時間同)、解放の報を受け首都テヘランを訪れる父、淳貴さん(54)と再会する。中村さんは15日、テヘランにある在イラン日本大使館の医務官らによる健康診断を受け、健康状態に大きな問題はないことが確認された。
 大使館関係者によると、14日に解放された中村さんは8カ月にわたる拘束生活のため「精神的な疲れがある」と判断されたため、15日は日本側による本格的な事情聴取などは行われず、大使公邸での夕食後、休養を取った。
 中村さんらは16日夕にドバイ経由の便で帰国の途に就き、日本到着は17日夜になる見込み。(共同)
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by akikonoda | 2008-06-15 08:37
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