千坂恭二さんについて

千坂恭二
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千坂恭二(ちさか・きょうじ。1950年3月18日~ )は、日本の評論家、思想史家。大阪市生まれ。


上宮高校在学の頃からアナキズム運動に参加し、1968年頃は、「破壊への情熱は創造への情熱である」というバクーニンの思想と精神の影響を受けた総破壊を主張する超過激派のバクーニン主義アナキストとしてアナキスト高校生連合や大阪浪共闘で活動。
1969年10月1日、アナキスト革命連合(ARF)の一員として大阪芸大占拠封鎖闘争に参加。大阪府警と奈良県警の河内飛鳥一帯にかけての深夜の広範囲な包囲網と大規模な山狩りによって逮捕される。
1970年に反安保闘争で上京し、闘争後そのまま東京で思想活動を始める。21歳になった1971年に「独学・独断・独行」の「戦後最年少のイデオローグ」(『読書人』)[1]として松田政男編集の『映画批評』に映画評論を連載し、『情況』『現代の眼』『構造』『現代思想』などでアナキズム論やバクーニン論などの政治思想から文学、芸術について過激な舌鋒で鮮烈な思想を展開し、一部でカリスマ的影響力を持った。
1980年頃は、第一次大戦では最高勲章に輝くドイツ陸軍特攻隊長で、思想的にニーチェの最も過激な門人とされ戦後は非転向のファシストとして常に論議の的となったエルンスト・ユンガーと、三島由紀夫の感情教育の師とされ日本敗戦時に陸軍中尉としてジョホールバールで自決した国文学者の蓮田善明や日本浪曼派に取り組む。文学、歴史や芸術にも造詣が深く、ユンガーをはじめ、イスカリオテのユダ、ワーグナーやシェーンベルクその他について執筆し、翻訳についてもゲルハルト・ローゼ『エルンスト・ユンガー。形態と著作』(Gerhard Loose:Ernst Jünger.Gestalt und Werk.)の附論「E・ユンガーの革命的ナショナリズム」(『同時代思想』1980年第3号)を訳出している。また20代の時からジョゼフ・ド・メーストルやコンスタンチン・レオンチェフなどの反動の思想にも親しみ、理解を持つ。
1990年頃は、青年民族派のファシストである牛嶋徳太朗による戦前の中野正剛の東方会機関誌『東大陸』の正式な再刊に参加、協力。
1995年に立命館大学に社会人学生として入学し1999年卒業。
近況 [編集]

「バクーニンからユンガーへ」という軌跡になるが、一貫して反時代的スタンスを維持。
1980年代半ば以降、本格的な隠遁の結果から商業メディアに文章を書かなった。しかし長い隠遁と沈黙、絶筆の期間も過ぎ、2008年以降、『歴史読本』(新人物往来社)での戦後アナキスト像[2]。、『情況』(情況出版)での連合赤軍論[3]。、『悍(HAN)』(白順社)での全共闘とファシズム論[4]。などで著述活動を再開した。
現在は、アジア主義に取り組み、大東亜戦争を世界革命の戦争と捉え、戦後に対して戦争継続を日本の正史として対置。左の侵略史観も右の無罪史観も同レベルと批判。思想的には単なる保守右派でも革新左派でもなく、左翼と右翼の二項対立を止揚(あるいは脱構築)する保守革命あるいは国民(民族)ボルシェヴィキ的な立場であり、そのような千坂についてスガ秀実は「アナルコ・ファシスト」と評している(『en-taxi』扶桑社)[5]。
「1968年」論として語られる全共闘や学生運動については年長世代と年少世代の意識の違いなど独特の全共闘論を『VIEWS』(講談社)[6]や最近の『産経新聞』の「さらば革命的世代」第3部[7]のインタビューで語っている。
2007年からMixiをしており、その日記は博覧強記で濃密な思想から過去の学生運動や恋愛その他の体験などが記述されておりマイミク関係者の間では人気が高い。
2009年2月28日にジュンク堂書店池袋店で行われた「全共闘・大東亜戦争・世界革命戦争」のトークイベントは満席となりキャンセル待ちが出るほどの大盛況となった。

脚注 [編集]

^ 『読書人』1972年4月16日発行、第973号
^ 『別冊歴史読本』2008年4月22日発行、第33巻第13号
^ 『情況』2008年6月号
^ 『悍(HAN)』2008年創刊号
^ 『en-taxi』2007年9月30日発行、第19号p.116-117.
^ 『VIEWS』1993年12月22日発行、Vol.3 No.24 p.29
^ 『産経新聞』大阪本社版。2009年1月23日(金曜日)朝刊 http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/090124/sty0901241814004-n1.htm

著書 [編集]

『歴史からの黙示』(田畑書店。1972年刊) ASIN: B000J9P1CY
『ドイツ・ニューシネマを読む』(瀬川裕司他と共著。フィルムアート社。1989年刊)ISBN 4-8459-9296-5

関連 [編集]

エルンスト・ユンガー
エルンスト・フォン・ザロモン
アルミン・モーラー
内田良平
黒龍会
蓮田善明
全共闘
学生運動
松尾和子
松田聖子
外部リンク [編集]

千坂恭二「日本的前衛とアジアの大衆・アジア主義の革命と戦争」
http://www.linelabo.com/Asian_principles_01.htm
内田良平と黒龍会を取り上げ、これまでのアジア主義論の根底的再考を迫るコペルニクス的論稿(『情況』1997年8・9月号)のWeb再録。

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ウィキで、千坂さんの項目の削除を依頼されている人がいるとmixiのコミュの管理人さんがおっしゃっていたので言わせていただくと、上記のところで、?があるとすれば、千坂さんなぜ松田聖子さんと外部リンク!の部分ぐらいかと。。。


おそらく、それも、松田聖子さんのご先祖様に源氏のモデルとしてゆかりのある人がいるのではというお話をされていたからだとは思われるが、千坂さんの言説において、上記で問題があるとは思えず、何を考えて削除を依頼されたかは、理解しかねるところである。


千坂さんご本人にお会いして、そのお人柄にも触れる機会があり、うれしかったのだが、日本人の思想・思考・記憶としても、是非残してほしい。
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by akikonoda | 2009-03-21 19:14
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