カテゴリ:詩( 216 )

せんぞがえり

おいちゃんの棺で眠っている顏を見ていると
亡くなったじいちゃんの顏にみえた
人はなんだかはじめもおわりも
みわけがつきにくい
同じ顏になっていくみたい

ほほにふれてみると
ひんやりと
つるりと
こなをはたかれた
あんころもちみたい

おいちゃんは
7番めの焼き場からでてきたら
あたたかいしろいほねになっていた
ゆげがのぼる 
たましいのよろいみたい

おいちゃんは
そこからぬけだして
せんぞがえり
きせきにはいった
ほねぶとのたましいみたい
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by akikonoda | 2011-07-11 22:11 |

明日の朝

明日の朝
葉っぱの一生と夜のスイッチと
どちらにしようか
まよいながらねむる

あかりがあるのにと
夜鳴き鳥がないている
雨と竜巻は去った
どちらにしろ去っていった
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by akikonoda | 2011-07-04 21:31 |

白い靴

白い靴はいてたおとこのこ 
あめにふられて ぬいだまま

くつにあめふり ふりそそぐ
歩き出さない はれるまで 
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by akikonoda | 2011-06-13 23:04 |

菖蒲

友人と菖蒲を見に行った日

水の中に浮かんだ菖蒲の美しく

薄色や濃色

吸い寄せられるような菖蒲の花の束

見えない羽音を巻き付けるように

なぜか黒い蜻蛉が飛んでいた

どうか げんきで

またどこかであいましょう
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by akikonoda | 2011-06-09 20:19 |

ふぐのはなし

ちいさいふぐは一度ふくらんだら しんでしまうらしい
おおきくなったらなんどでもふくらむことができるのに

ちいさなふぐは一度ふくらんだら しんでしまうらしい
かえるのはらにむぎのすとろーでくうきをいれてはれつしたみたいに

一度だけのやりなおしのきかない 
一度だけのいのちがけのいかりのようだね

ふくらんでしぬか
くわれてしぬか 

なんのはなし
ふぐのはなし
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by akikonoda | 2011-05-25 21:28 |

しらない

しらないということはすぐそこにあったことを
しらされないままであったということ

めくばせをされながら
そのいみをうすらぼんやりとした

みせないつながりであることを
しらなかっただけのこと

かつてかよったがっこうのよこに
なにがあったかしらなかっただけのこと

なまえのゆらい
ゆらいだままのみえないつながりにからめとられたのは

じかんだろうか
じくうのゆがみか 

なににもがいていたか
ようやくみえてきたところで

せかいはおわるのか
おわるのはせかいか

しらない
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by akikonoda | 2011-05-20 23:28 |

ともはいま

ともはいま 
どこへいこうというのだろう 
これまでのこと 
これからのこと
はなしてみないとわからないが

われはいま
どこへいこうというのだろう
なにかにつかれたときに
ともとはなしたくなるのは
いつものことだが

われらはいま
どこへいこうというのだろう
これまでのこと 
これからのこと
われらのじだいをいきてはいるものの
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by akikonoda | 2011-05-18 18:08 |

じゅーすなげた

しょうねんが 
かえんびんのかわりにじゅーすなげた
いまどきのもちやすいじゅーす
くどあまいじゅーす

ぼこぼこになったのは
くるまのやねか
おやじのこころか
おふざけか 
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by akikonoda | 2011-05-17 12:10 |

宇宙に届く島で

宇宙に届く島で
ひとつの種が生まれ
空に帰っていったという
法律は守ることもしない
宗教は守ることもしない

てれびではあいかわらず
くるったせんでん
せんのうのえいぞう
れきしはねつぞうされつづけ
赤裸々な事実は死んでいくだけ
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by akikonoda | 2011-05-12 12:09 |

朝のお迎え

いっしょにいこう

朝から
ともだちがお迎えにやってきた

せがれたちは
ともだちといっしょに
給食袋と上靴と水筒を持って
がっこうにくりだしていった

おれにもおむかえがこないだろうか

つれあいがいった
いつかはおむかえやってくるだろうが

それまで
自転車で
いってらっしゃい
朝のお迎え
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by akikonoda | 2011-05-09 14:00 |