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鬨の声


鬨の声 聞こえてくるよな 五分前 あともうすこし 煮えたぎる前
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by akikonoda | 2007-02-28 18:17

せんそう


せんそうの ひとをしばって ひとをくう ぎとぎとふとる きせいじゅう 
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by akikonoda | 2007-02-28 12:41

『開聞岳にて』


 女はその白く濁った骨の髄の成れの果てのような汁を、しっぽの剥げかけた緑色の龍の絵のついた器に注いだ。

 そうして、ぶっきらぼうに麺を透明にぐらついた泡立つ湯の中に入れた。

 煮えたぎる鍋の中、泡と麺は堂々めぐりをしている。行き場のないものたちが、熱に浮かされて、のたうち回っているようだ。

 女が、食い入るように、のぞき込んでいる沙世を横目で見ながら、また、くっくと笑いながら言った。
 
 「麺がね。骨のような芯を微かに残し、まわりが透き通ってきたら、あげるんですよ。ほら」

 女が素早く手にした笊で、のたうち回る麺を一気に掬い上げた。

 熱は冷めやらず、そのまま、湯気となり、女の眼鏡を曇らせていた。

 その曇った眼鏡の女が、見えているのか、いないのかすらもわからないが、すでに、そこにあった器に、あたかも慣習のように、その流れが崩れないように、迷いなく、麺をすうっと入れた。

 もう、のたうち回ることはない。すべてはこれで終わった。

と、言い聞かせているような、ある種の重々しささえ、沙世は、どこかで感じていた。

 女があまりにも淡々とことを進めていたからかもしれない。

 そうするしかない、最初で最後の行為。のようにも見えたのだ。

「はい、どうぞ。めしあがれ」

「いただきます」

 沙世は、女から、割り箸ではなく、使い古された、黒塗りの、器に隠れてしまった緑の龍のように箸先の剥げかけた箸を徐に渡され、芯のあるどこか澄み切っていない、茹で上がった麺を口にした。

 さっきまで、生きていたものたちが、口の中や身体の中、頭の隅々さえも、行きつ戻りつしながら、最後には、沙世の中に融けていくようであった。

 沙世は、なぜだか、はじめて、交わった時のことを、うすらぼんやりと思い出していた。
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by akikonoda | 2007-02-28 11:00

まだらぐも


まだらぐも よるのとばりよ つきかくし どこまでもうち どこまでもそと
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by akikonoda | 2007-02-27 19:10

あめあがり


あめあがり 菜の花のつぼみ ほころびて 日傘をまわす 春の幻燈       
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by akikonoda | 2007-02-27 14:54

天気雨


天気雨 ぽつりぽつりと 空なかす 鴉はもだえ 光はさして
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by akikonoda | 2007-02-27 09:59

戦闘機訓練移転


米軍訓練移転 築城で来月5日開始 4日間 嘉手納の5機参加
 防衛施設庁は26日、在日米軍再編に伴う戦闘機F15の訓練移転に関し、最初の訓練を3月5日から4日間、福岡県の航空自衛隊築城基地を拠点に実施すると発表した。26日、同基地の地元自治体に通知した。米軍と防衛省は宮崎県の新田原基地でも本年度内に実施したい考えだったが、東国原英夫知事が多忙で同意を得る時間がなく、年度内の訓練移転は築城基地1カ所となった。

 築城での訓練に参加するのは、米軍嘉手納基地(沖縄)のF15戦闘機5機。築城所属の空自F15戦闘機4機、西部航空警戒管制団(福岡)も加わり、共同で戦闘訓練を実施する。訓練空域は北九州市の北方、長崎県の五島列島周辺、四国南沖の三空域。訓練に先立ち、米軍の先遣隊が築城入り、事前調査などを行う。

 日米両政府が昨年5月に合意した在日米軍再編計画では、年間離着陸回数が7万回とされる嘉手納周辺の騒音対策などで、米軍基地から自衛隊基地へ訓練の一部移転を決定。移転先は築城、新田原のほか、千歳(北海道)など計6基地が対象となっている。

 米側は最初の訓練移転先として、嘉手納からの移動の利便性などを考慮して築城、新田原を要望。日本側も再編計画を着実に進める姿勢を示すため本年度内の着手を目指し、地元自治体との調整を進めていた。

 2007年度は嘉手納、岩国(山口)、三沢(青森)にある米軍基地での戦闘機訓練のうち、計15回程度を空自の6基地に移転、空自と共同訓練を行う予定。

=2007/02/26付 西日本新聞夕刊=

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沖縄米軍機訓練、福岡の空自築城基地で来月から受け入れ

 在日米軍再編に伴う米軍戦闘機訓練受け入れ問題で、航空自衛隊築城基地を抱える福岡県行橋市、みやこ、築上両町と福岡防衛施設局は26日午前、騒音や安全対策、地域振興策などを骨子とする協定に調印した。これに伴い航空自衛隊と米空軍は3月5〜8日、築城基地を利用して共同訓練を行う。

 この問題では既に百里基地(茨城県)周辺の3市、千歳基地(北海道)周辺の2市も国と協定を結んでいるが、訓練の実施は築城基地が初めてとなる。

 協定は具体的には、〈1〉航空自衛隊との共同訓練とする〈2〉期間は1回当たり約1〜15日間、年間合計56日以内〈3〉騒音に関して住民生活への影響を配慮する〈4〉関係機関との連絡体制を整備し安全対策に努める〈5〉地元の要望に配慮した地域振興策を行う——などで、「協定内容を見直す必要が生じた場合は当事者間で協議する」としている。

 これを受けて、航空自衛隊第8航空団(築城基地)などと米空軍第18航空団(沖縄県・嘉手納基地)は3月5日から4日間、航空自衛隊と米軍からF15戦闘機が計約10機参加し、九州北方空域や四国沖で訓練する。訓練は空中戦を想定し、夜間訓練もあり得るという。また訓練期間中、米兵は築城基地内に宿泊し、外出の可能性もある、としている。

 在日米軍再編の一環として、米軍の嘉手納基地などの戦闘機訓練を航空自衛隊の築城、新田原(宮崎県)、三沢(青森県)などの6基地へ分散移転することについて、日米は合意し関係各自治体に通知していた。

読売〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 最近、福岡空港近くでも輸送ヘリらしきものをよく見かける。

 在日米軍再編の一環として、通知されるままに行われる移転であり、嘉手納基地の負担が軽減されるのはいいとしても、果たして、米軍は日本に必要なのかという疑問の方が大きい。

 今すぐでなくとも、いづれ、日本にいる必要性が米国軍にもなくなり、撤退することも、予想できるが、それまで、訓練といって、頭の上を飛び回られるのでは、危険、極まりない。

 福岡空港でも、数年前にガルーダ航空機事故が起って、いつも、通っている道の上に、飛行機の残骸がしばらく在ったのを思い出した。

 いつも、あの上を通る飛行機が迫ってくると身構えてしまうくせがある。

 騒音も、前倒しになっている様な気がする。7時過ぎには、飛行機の音がしてくる。

 爆撃機のトラウマ克服?の一環で空港近くに住んでいる訳でもないが、あの音は、やはり、ない方がいい。

 不安感を誘うのは間違いない。
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by akikonoda | 2007-02-26 17:39

良心の問題


イラン攻撃命令なら辞任 米司令官「反乱」と英紙

 25日付の英日曜紙サンデー・タイムズは、ブッシュ米政権がイランに対する軍事攻撃を命じた場合、最大で5人の米軍司令官が、無謀な作戦に従うよりも辞任する意向だと報じた。このような規模で将軍ら司令官の“反乱”が起きれば、米軍では前例がないという。

 米国の軍や情報機関筋などによると、米国防総省内に対イラン攻撃への意欲はなく「多数が攻撃について効果的か、または可能かどうか疑問を持っている」という。

 英情報機関筋は「米軍の将軍全員が、何らかの意味のある形でイランと対決する軍事的能力を持っていないことを認識している。誰も(攻撃を)望んでいないし、彼らにとっては良心の問題になるだろう」と語った。(共同)

(2007/02/26 01:21)


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彼らの良心は信頼できると思うし、米国の良心を信頼したいとも思う。が。
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by akikonoda | 2007-02-26 15:15

むしめがね


むしめがね ゆびのしもんと爪の先 ぼやけた指先 ちぢとひろがり  
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by akikonoda | 2007-02-26 12:29

地球交響曲〜真夜中にみそ汁の歌がきこえるか


地球交響曲を見に行った(ぱーと2のほう)。

その後に、地球交響曲のドキュメンタリー映画に出ていた佐藤初女さんが講演をされた。

なにげない日常に息づくもの達の声を聴いている人だなと思った。

雪解け水の流れる小川の横の土くれの道を歩きながら、ふと、石に目をやり、気に入った石を持ち帰る。

観賞用ではなく、漬物石として、持ち帰った石にはすでにたくさんの仲間がいた。

最初に重い石を置いていき、徐々に重し石は軽くなって行き、そうして、最後に食べごろを迎えるという。

漬物が夜中に初女さんを呼ぶのだという。

この石は重くなった。と。

初女さんは、道を歩きながら、春の花を摘んで、それをおひたしにしたりもする。

それをゆがく。

じいっと見つめながら、鮮やかになる一瞬を見計らって、掬い上げ、冷水で冷ます。

そうすると、花びらがどこか透明に澄んでいるような美しさを感じるのだと。

その透明になる瞬間、命が連なり、命を頂き、ひとつになり、命の移し替えがなされる時なのだと。

輪廻転生の確信を持った実体験の在る概念とは、こういうことなのかなと思った。

佐藤初女さんの住む岩木山にいだかれたような、ふうわりとして、それでいて、厳しさも受け入れている語り口に、癒された気がした。

ジャック・マイヨールやダライ・ラマのドキュメンタリーも初女さんの春夏秋冬の中に鏤められていたが、初女さんの日常の生活の中の祈りを垣間見たら、彼らは、どこか、地上の楽園を探し求めて、目の前にある、本当に起っていることから、目を背けたいのかも知れないと思った。

身も心もイルカと化してすもぐり記録を更新したり、亡命しながらも仏教の教えを貫くということは大変なことで、厳しさと向き合っているところは凄いと思うが。

すもぐり記録保持者や仏教信者でもないが、自分自身に関しても言える事である。

何かに駆り立てられて生きている時は、周りを見ていないことがよく在る。

自分でつくったご飯を食べる家族の毎日を繋ぐもの、生きものの声を聴くことからはじめようかなと。

しかし、真夜中に「みそ汁の歌」が聞こえてきたら、どうしよう。

お腹を空かした自分の心の耳が察知するのかもしれないが、そうまでして起されるなら、頂くしかないか。。。
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by akikonoda | 2007-02-26 10:44