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『君はせーらー服のどっぺるげんがーを見たことがあるか?』

 カール・R・ポパー/コンラート・ローレンツの対話等が、刺激的に展開している『未来は開かれている』(思索社)の中で、「幽霊場」について、述べている個所を、本棚のあるところに開けっ放しにして置いていたのを、先ほど見つけた。

 なんだ。振って湧いてきたわけではなく、未知なる未来を開きっぱなしにしていただけなのだった。

 ウィーンには、中性子研究の専門家たちがいて、中性子の中の幽霊場というものが確認されているという。ここから更に進んでいるであろう研究については、まだ私は把握していないが、実在である幽霊場というものが、存在することになるであろうということだ。
実在するということは、つまり、その幽霊場は、他の幽霊場と相互干渉を形成することによってのみ、出現できる。ということだ。

 中性子をもっと、調べて行けば、なにがしか、見えてくるものがあるだろうが、その〜他の幽霊場と相互干渉することによってのみ、出現できる〜と言う件にドッペルゲンガーの入る隙間を感じたのだ。

自分自身の幽霊場だけでなく、自分自身を含んだ世界を把握しているものの存在が不可欠。と言う点は、ドッペルゲンガー現象に当てはまる事象である。

『ダブル』という、ドッペルゲンガー現象を色々な物語から集めた本があるが、その中でも、やはり、最初は、自分でない誰かが、そのドッペルゲンガーに出会っていることが多い。
その相互干渉の中に、存在するものが、ドッペルゲンガーなのではないか。という線が浮上してきた。
by akikonoda | 2006-09-15 15:21 | 小説
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