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今日、美術館、こどもの本屋さんへ行って



今日、大竹伸朗さんの幾つかの作品が展示して在るということもあり、福岡市美術館でしずほさんと落ち合った。

今後の詩の朗読について、あるいは、詩のボクシング福岡実行委員会の行く末を、ぼちぼち話し合う為でもあったが。

大竹さんの作品は、七月に、本格的な展示が予定されているらしいが、今回は空きスペースに、無造作に置かれていて、見るなり焼くなりどうぞという風で、かえって、その味が伝わってきたような気がする。

船に泡のような空洞をいくつもあけて、見通しを良くしているようなオブジェや、「夢の島」の標識のような作品が(大きいということもあるだろうが)目に飛び込んできた。

あと、つちのこか?わにか?というようなオブジェもあった。

口が裂けるほど開いていた。生き物の本質を見せてもらったような、あいまいになったような、何かもやもやさせるものを残しつつ。

七月は一体何がやって来るのか分らないところも在るが、おもしろそうなので行ってみようかな。


それから、昼食を食べながら、しずほさんに、路上朗読の場を教えてもらい、さっそく、そこでやってみようということになった。

自分としては、朗読するのなら、閉ざされた空間だけではなく、開かれた場でもやってみたいという気持ちもあったので、これは、良い時に、良いお話を教えてもらったという感じで感謝。である。

いよいよ路上もののはじまりである。


それからそれから、学校で読み聞かせをしている、しずほさん行きつけのこどもの本屋さんにいった。

良い絵本、というか、読みたい絵本がたくさんあった。

世界じゅうの絵本や童話があって、落ち着きすぎて、あっという間に二時間くらい経っていた。

店の方とお話していて、ジョゼフ・キャンベルの神話の話が出てきて、改めて、そこいらに回帰している自分があることに気付く。

「神話の力」や他の著書も読んではいたが、また、読み返す時期に来ているのかなとも思いつつ、神話そのものを、読み込み、色々味わいたい等と思う。

あと、こどもにもぜひ読んで欲しいが、自分が、とり合えず読みたい本を手に入れた。

そのひとつ、『夜、空を飛ぶ』(ランダル・ジャレル 、長田弘 訳  、モーリス・センダック 絵 みすず書房)を書いたジャレルは、ハンナ・アーレントとも親しかったらしいが、手に取って読むと、もう引込まれ、そのまま、ジャレルの夜の夢の中に引きこもってしまいそうになった。
センダックも挿し絵の中で自分と母親を閉じこめてしまったというから、なかなかの引き込み/引きこもり力である。

通い込みも始まりそうな気配がする。

しずほさん。
良い時に、良い場、良い話をおしえていただき、まっこと、ありがとうごじゃりました。
by akikonoda | 2007-03-15 16:33
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