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じゅごん

ジュゴン、絶滅危惧種に 環境省

 【東京】環境省は3日、絶滅の恐れのある野生生物の種をまとめた「新レッドリスト」を発表した。旧リストでは対象外だったジュゴンを評価対象種とし、絶滅の危険性が最も高い「絶滅危惧(きぐ)IA類」に指定した。ジュゴンは普天間飛行場代替施設建設予定地の名護市辺野古で目撃されており、今後、保護の在り方や代替施設建設の影響などをめぐって議論を呼びそうだ。
 絶滅危惧IB類だったイリオモテヤマネコは「減少傾向が見られる」ことから、IA類へと格上げされた。新石垣空港建設予定地内の洞窟(どうくつ)に生息するヤエヤマコキクガシラコウモリ、リュウキュウユビナガコウモリ、カグラコウモリなど小型コウモリ類は、前回と同じIB類に指定された。
 区分の定義は、国際自然保護連合(IUCN)の基準に合わせ、IA類が「ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」、IB類は「IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの」となっている。
 今回から、評価対象種の基本的条件に「純海産種は対象外だが、主に浅海域に依存するジュゴンは対象とする」との文言を付け加えた。
 環境省自然環境局野生生物課はジュゴンを絶滅危惧種に指定した理由について「これまでは陸地に上がらない海洋生物は対象にしていなかった。だがジュゴンは陸のすぐ近くの浅い海岸で海草を食べるため、新たに対象にした。科学的、客観的に判断した」と説明。
 レッドリストの見直し作業を行ってきた環境省の「絶滅のおそれのある野生動植物選定・評価検討会哺乳(ほにゅう)類分科会」でも、ジュゴンの指定に異論はなかったという。
 イリオモテヤマネコは個体数が250未満と推定されることや、「現場感覚で減少している」(野生生物課)ことなどから、絶滅危惧種のランクを上げる必要があると判断した。
 環境省が今回見直したのは哺乳類・汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物I、IIの6分類。見直しの結果、6分類群は2540種から2955種へと増加した。公表済みの4分類群と合わせると2694種から3155種となった。

琉球新報〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
by akikonoda | 2007-08-04 14:30
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