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IAEA事務局長、対イラン攻撃をけん制・米を批判

IAEA事務局長、対イラン攻撃をけん制・米を批判
 【ウィーン=桜庭薫】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は17日、IAEA総会で記者会見し、閉塞(へいそく)状況にあるイラン核問題について、「軍事攻撃という選択肢を誇張してはならない」と強調した。米欧がイランに対する強硬姿勢を鮮明にしているが、事務局長は「武力行使にはルールがある」とけん制した。イランへの対応を巡り、事務局長と米欧の溝が一段と深まった格好で、今後の制裁論議にも影響しそうだ。
 会見でエルバラダイ事務局長は「イラクでは(実在しなかった)核兵器保有疑惑をきっかけに70万人の市民が命を失った。世界中の人々が教訓を得たと思いたい」と述べた。2003年にエルバラダイ氏の報告を無視してイラクへの武力行使に踏み切った米国を痛烈に批判した形だ。

日経〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【9月19日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は18日、核問題をめぐり対イラン戦争勃発(ぼっぱつ)の可能性を示唆したフランスのベルナール・クシュネル(Bernard Kouchner)外相の発言について懸念を表明した。クシュネル外相は訪露中。

 ラブロフ外相は「イランに対する軍事行動が真剣に検討されているとする複数の報道があるが、そのようなことになれば中東地域に対する影響は計り知れない」と語り、ロシア政府の憂慮を強調した。

 クシュネル外相はイラン核問題解決のため、より厳格な制裁措置の実施を呼びかける一方で、この問題で仏露両国の立場には違いがあるとの認識も示している。また同外相は「戦争回避のため、あらゆる努力を行う必要がある」と強調。「戦争は起こりうる最悪の事態だ」とした上で、対話継続の必要性を訴えた。

 クシュネル外相は16日、対イラン戦争勃発の可能性を示唆し、「国際社会はこれに備える必要がある」と発言して物議を醸したが、後に発言の趣旨が歪曲(わいきょく)されているとしてマスコミを批判していた。対話重視を強調する今回の発言には、騒動を沈静化する狙いがあるものとみられる。

 一方、イランのマハムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領はクシュネル外相の発言について「非現実的だ」とのコメントを発表し、イラン攻撃の可能性があるとの見方を退けている。(c)AFP/Karim Talbi
by akikonoda | 2007-09-19 09:16
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