静岡・浜岡原発、差し止め請求棄却
運転中の原発に初めて停止命令が出されるのか、注目された裁判に判決です。静岡県御前崎市にある浜岡原発の運転差し止めを市民団体が求めていた訴訟で、静岡地裁は原告の訴えを棄却する判決を言い渡しました。
この裁判は、市民グループが「浜岡原発は東海地震に耐えられない」として、中部電力に対し、1号機から4号機の運転差し止めを求めてきたものです。
静岡地裁は、中部電力が耐震設定のもとにしている国のモデルは十分な科学的根拠に基づいているとして、原告の訴えを退けました。
「全く予想できなかった、残念な判決です。大勢の期待を裏切る判決だったとしか思えません。これで終わりじゃないと、私自身、今から言い聞かせますけど、今は残念だという言葉に尽きます」(原告)
「大変いい結果で、ありがたく思います」(御前崎市 野崎 豊 副市長)
今年7月、新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発で多くのトラブルが起きたことで、原発への不安が広がるなか、今回の判決に注目が集まりましたが、原告の訴えは認められませんでした。(26日11:39)