ギョーザ袋に小さな穴 兵庫県警の調べで判明
2008年2月1日 夕刊 中国製ギョーザによる中毒で、警察庁は1日、兵庫県高砂市の家族3人が被害に遭った中国製ギョーザのパッケージに小さな穴が開いていたと明らかにした。 同庁によると、中毒の原因食品となった「ひとくち餃子」(20個入り、260グラム)のパッケージ側面に縦1ミリ、横3ミリの裂けたような穴が1つ開いていた。ギョーザを載せるプラスチックトレーにも1ミリの円形の穴があったという。2つの穴は、位置が一致していた。1月31日夜までの兵庫県警科捜研の調べで判明した。 同庁は「外側から人為的に刺した形跡とみられるが、その際に毒物が混入されたのかどうかは分からない」としている。また、その穴が製造段階で開いたのか販売の段階で開いたのかは分からないという。 一方、同庁によると、千葉県で中毒が起きたギョーザの袋には、穴は見つかっていないという。 中日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 かぶ そうさ くったらしぬで という声の どこかでわらう もりながぐりこか 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、被害に遭った千葉県市川市の家族が購入したギョーザの皮から有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出されていたことが、千葉県警捜査1課の調べで分かった。包装紙に付着していた皮の断片で、ギョーザ本体の検出部位が判明したのは初めて。包装紙や具からしみ出した可能性もあり、県警はさらに分析を進めている。 市川市では母親(47)と子供の計5人が1月22日夕、ギョーザ計40個を食べた。食べ残しはなく、県警は自宅にあった包装紙を分析。そこに付着していた皮からメタミドホスを検出した。県警は包装紙と家族の嘔吐(おうと)物からもメタミドホスを検出しているが、現時点ではギョーザの中身からは検出されていないという。 一方、千葉市稲毛区で母親(36)と女児(3)が昨年12月28日に中毒症状を起こしたケースで、販売したコープ側が同じ袋に入っていた未解凍のギョーザ3個と途中で吐き出したギョーザ1個を保存していたことも分かった。母親から受け取って調べ、原因は特定できなかったが、破棄せずに保管していた。県警はこれ以外に、母親から調理して食べなかった1個の提出を受けており、計5個の分析を進めている。 千葉県内の2事例のギョーザの製造日は、ともに昨年10月20日。県警は、メタミドホスがどこに含まれていたかの分析が混入ルート解明につながるとみており、輸入元の「ジェイティフーズ」や販売元の「生協」に手配し、この製造月日で製造ライン(ロット)が同じ製品を全国から回収する。 兵庫県高砂市の家族3人のケースでは食べ残しはなく、胃の洗浄液やパッケージからメタミドホスが検出された。【斎藤有香、山本太一】 毎日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 殺虫剤 つかうところをまちがえた 蚊取り線香 けむりまかせで 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (毎日新聞 - 02月01日 11:05) 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、天洋食品から輸入した製品の回収を急いでいる日本の食品メーカーが、販売実態の把握が困難な状態になっている。卸業者が複数介在するなど流通ルートが複雑で、回収も同様のルートをたどる場合が多いためだ。被害の全容解明には欠かせない実態把握は難航しそうだ。【まとめ・千代崎聖史】 事件の発端となった「ジェイティフーズ」(東京都品川区)は06年4月〜07年12月、市販用に57万6000ケース(1ケース12〜24袋)、業務用に約1397万3000個を出荷した。卸売店や小売店にホームページや営業ルートを通じて返品を依頼しているが、親会社の日本たばこ産業IR広報部は「問い合わせが殺到しており、回収状況を確認する余裕がない。出荷先が卸売店なのか小売店なのかの判別も現時点では困難」と話した。 味の素冷凍食品(中央区)は、市販用「ピリ辛カルビ炒飯」と業務用「カルビクッパ」の自主回収を始めた。市販用の出荷実績は月約9万6000袋。店頭はすべて撤去したが、半分の約4万8000袋が各家庭に行き渡ったとみられる。返品後に最終的な販売量を確定させることにしている。 しかし、ファミリーレストランなどに月約1万2000袋を出荷している業務用は、見通しがまったく立たない。「卸業者に回収を指示したが、1次、2次卸と複数の業者がいて在庫の確認がすぐできない」という。 問題のギョーザと同じ工場で加工された豚肉を使った自社製冷凍食品1品目の回収を発表した「江崎グリコ」(大阪市)も同様だ。出荷先の食料品店約3000店や食品卸会社約70社に対し、営業担当社員が電話で回収の依頼を始めた。しかし、大半は卸会社を経て流通するため、卸会社を通じて同社に商品が戻るまでには約2週間かかる。同社広報IR部は「まずは店頭からの撤去が重要で、当社に戻るまで数の把握は無理」と語った。 加ト吉(香川県観音寺市)は、市販用・業務用のいずれも複数の卸業者を通じて納入しており、回収作業には、まずそれぞれの現地に担当者を派遣して在庫を特定する必要があるという。同社広報部は「出荷の規模は把握できているが、在庫や消費された量などは不明。どのくらい時間がかかるか分からない」と頭を抱える。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (毎日新聞 - 02月02日 02:33) 中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、被害に遭った千葉市稲毛区の女性(36)が1月4日、市保健所に異常を感じたギョーザを直接持ち込み、検査を依頼したにもかかわらず、保健所が拒否していたことが分かった。保健所は販売したコープに連絡したが、独自調査は事実上行わなかった。 女性の父親(69)らによると、女性は4日午前10時半ごろ、昨年12月28日に食べて中毒症状が出たギョーザの食べ残しと口から吐き出した数個を持ち込み、「薬品のにおいがするので調べてほしい」と検査を依頼した。食べた後に下痢や嘔吐(おうと)の症状が出て入院し、購入先のコープに同じ袋に入っていた冷凍ギョーザなどを渡したことも伝えた。 保健所食品衛生課職員は、コープに連絡し、冷凍ギョーザを鑑定に出しているとの回答を得たため、「国内で何万個も流通している。食中毒なら他の患者が出てから検査しても遅くない」と持ち帰りを指示した。 この後、保健所は調査を行わず、1月7日になってコープから「食中毒の原因となる菌は発見されなかった」との報告を受けたため、結果を22、23日ごろ女性に連絡し、処理済みとした。30日に厚生労働省から「有機リン系中毒が発生している」と連絡があり、初めて女性が中毒症状だったことが分かった。 三井良雄食品衛生課長は「職員は薬品臭くないと判断した。においと殺虫剤を結びつける発想がなかったのは反省するが、初めての経験なので仕方ない」と釈明した。女性の父親は「1月4日の段階で、保健所がしかるべき措置を取っていれば、被害が広がらずに済んだ」と話した。【駒木智一、斎藤有香、中川聡子】 毎日〜〜〜〜〜〜〜〜〜
by akikonoda
| 2008-02-01 20:07
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