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現総裁の任期延長案が浮上

現総裁の任期延長案が浮上 与党、日銀法改正を検討
2008年3月13日 朝刊
 日銀の「武藤敏郎総裁案」が参院で不同意となったことを受け、与党内で12日、福井俊彦現総裁が任期満了となる19日以降、総裁空席を避けるため、後任が決まるまで現総裁が職務を執行できるよう日銀法を改正する案が浮上した。
 政府が提示した正副総裁人事案は12日の参院本会議で、白川方明京都大大学院教授の副総裁起用は同意されたものの、武藤氏の総裁昇格と伊藤隆敏東大大学院教授の副総裁起用は不同意となり、総裁が空席となる可能性が出てきた。
 現行の日銀法は総裁が空席の場合、副総裁が代理を務めるよう定めている。また、正副総裁が空席になれば、事務方トップの理事が職務を代行することになっている。
 しかし、与党内で、副総裁や理事が長期間、総裁の代わりを務める事態となれば、「国際的には、機能不全に陥っている意味で総裁空席と変わらない」(自民党幹部)との意見が強まったことを受け、対応策を検討。
 その結果、現総裁の任期を緊急避難的に延長するため日銀法を改正する案が浮上した。
 与党は13日の衆院本会議で武藤総裁案などを同意した後、民主党に対し、日銀総裁人事をめぐる政党間協議の開催を呼び掛けることにしており、同法の改正も併せて提案する可能性がある。
 ただ、民主党など野党側が賛成しなければ、参院で改正案の採決を引き延ばされ、19日の任期満了までに成立しない。
 このため与党は、民主党の反応を見極めた上で、提出に踏み切るかどうか最終判断する。

中日〜〜〜〜〜〜〜〜

参院不同意で武藤総裁案がいったん白紙に、白川氏の総裁代行で空席回避も
2008年 03月 13日 07:43

[東京 12日 ロイター] 衆院は13日に本会議を開き、武藤敏郎・日銀副総裁の総裁昇格案を採決する。すでに参院が12日午前に武藤氏の総裁昇格と伊藤隆敏・東大大学院教授の副総裁就任を民主党など野党の反対多数で「不同意」としており、衆院が同意しても武藤総裁案は白紙に戻る。

 一方、白川方明・京大大学院教授の副総裁就任は参院で同意されたため、衆院の同意で白川副総裁の就任だけが決まる。19日までに総裁が決まらない場合、日銀法の規定により、白川氏が総裁の職務を代行する。 

 与党は12日午後、幹事長・国対委員長会談を開き、日銀総裁・副総裁後任人事に関する政府案の採決を行う衆院本会議について、13日開催や本会議での採決後に、政党間協議ができるよう野党側に申し入れることなどで合意。夕方の衆院議院運営委員会理事会で、13日正午からの本会議開会を決定した。

 福田首相は12日夜、官邸内で記者団から、白川副総裁だけを発令して、白川氏を総裁代行として当面、乗り切っていくのかと問われ、「国会でいろいろ話し合っている最中だ」と政党間協議など国会の交渉を見守っていく考えを示した。

 <鳩山民主幹事長、新候補なら党首会談の可能性に言及>

 こうした政府・与党の呼びかけに対し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は12日、TBSラジオに電話出演し、日銀総裁人事に関する党首会談の可能性について「(総裁任期の)19日までに(決めたい)ということで、政府・与党が全く策がないという話になった時に、党首会談を100%固辞するつもりはない」と前向きな姿勢を示す一方、政府が武藤氏以外の総裁候補を新たに提示することが条件になるとの考えを示した。

 ただ、政府・与党では「政府としては最善の案を提示させていただいた。これについて、(野党の)理解を得る努力を続けることが今必要なことだ」(額賀福志郎財務相)と武藤総裁案の再提示を求める声も、依然として強い。

 これに対し、直嶋正行政調会長は、与党が民主党に呼びかけている日銀総裁人事に関する政党間協議について「どういう趣旨で(与党が)言っているかわからないが、同意人事は政党同士で話し合って決めるものではない。あくまでも内閣が国会に提案し、国会が判断するもの」とした上で「本来、政党間協議というものは、考えづらい」と与党の呼びかけに応じるつもりはないとの認識を示している。

 鳩山幹事長は、TBSラジオの番組で、両院協議会に準じた会合に応じた場合、与党側が「衆院の決定を優先するべきである」と主張してくるような動きもあり、こうした点には到底、応じられないとの見解を示した。

 町村官房長官は、与党と野党とも「お互いに国政に責任を持つ者同士として、話し合いをしていくのは、国会の中で当然のことだ。政党間の話し合いが行われてしかるべきだと考えている」と述べた。

 政府は、13日の衆院本会議での武藤総裁案の同意決定後に、この先の対応決定を迫られる。選択肢としては、1)武藤総裁案の再提示、2)別の総裁候補の提示、3)当面は何もせず、白川副総裁の総裁代行で対応し、野党の軟化を待つ──などが考えられる。武藤総裁案の再提示のケースでは、参院が再び不同意を決めて、総裁ポスト空席が確定する可能性がある。他の候補を選択する場合、日銀出身の白川氏が副総裁に就くとすると、同じ日銀出身の山口泰・前副総裁は起用しにくくなるとの思惑も出ている。いずれのケースでも、福田首相の指導力に傷がつく可能性があり、政府は難しい決断を迫られることになる。

 (ロイター日本語ニュース 伊藤純夫記者 志田義寧記者 吉川裕子記者;編集 田巻 一彦)

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日銀総裁に関する考察の例として

http://www.uekusa-tri.co.jp/column/index.html


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日銀人事、「白川副総裁」のみ確定 衆院、3人同意
2008年03月13日12時39分

 政府が衆参両院に同意を求めている日本銀行の正副総裁の人事案が13日午後、衆院本会議で採決され、総裁に元財務事務次官の武藤敏郎副総裁(64)、副総裁に伊藤隆敏・東大大学院教授(57)と白川方明(まさあき)・京大大学院教授(58)を充てる政府案が与党などの賛成多数で同意された。12日の参院本会議では武藤氏、伊藤氏は不同意となり、白川氏だけが同意されたことから、両院の同意を得た白川氏の副総裁就任だけが確定した。

 白川氏が正式に副総裁に就任すれば、総裁が空席になった場合でも、日銀法の規定に基づいて総裁の職務を代行する。福井俊彦現総裁の任期切れは19日に迫っており、事態の打開のため、13日中に自民、民主の国会対策委員長会談が開かれる見通しだが、現段階での歩み寄りは難しい情勢だ。

 この日の衆院本会議では、与野党が正副総裁人事をめぐって賛否両方の立場から討論した。同意人事について本会議で討論が行われるのは、48年の国家公安委員会委員の人事案以来、60年ぶり2度目。その後の採決で、武藤、伊藤両氏については与党の賛成多数で同意。白川氏には民主党も賛成に回り、3人とも同意された。

朝日〜〜〜〜〜〜〜
by akikonoda | 2008-03-13 07:03
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