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星野村の話


今日 
かみきりやさんで
背中まであった髪を
ばさりと切った
その時
じろさんに
星野村の茶摘みのお話を聞いた

かみさんの実家が星野村でね
五月に茶摘みを手伝ったんだけど
みんな
きっちりと休憩を取るわけ
十時にお茶菓子とお茶
十二時にお昼
三時のおやつ
五時で茶摘みはおしまいって感じで

ぼくはこういう仕事だから
体力はあるわけですよ
だから
五時過ぎてもやりますよって
もくもくやってたら
五時からやってくる
虫に足をさされて大変だった
蚊でも虻でもないんだけどね
茶畑に出てくる虫なのかもしれないけど

みんな
そういう事知ってるから
五時には茶摘みを辞めていたってわけ
なんだか解らないけど
そういうことって
やっているとだんだん
解ってくるみたいで
おもしろかったんだけど

そうそう
茶摘みをしている時に
若葉を
ちょっと食べてみたら
ただの葉っぱでね
まだお茶になってないからあおくさかった
朝から晩までやって
背中の籠にいっぱいになるわけじゃないから
茶摘みって結構時間がかかるんですよ


そうなのですね
摘みたて生茶を一度食べてみたいものです
そうそう
そういえば
星野村には
原爆の焼け痕に
残っていた火が
今も 
ともっているんですよね


そう
今も ともっていますよ


誰か消したりしないんですか


なんで
そんなことする人いないでしょう


じろさんは言った
by akikonoda | 2008-07-08 20:20
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