イラン遠心分離機増設なし、米の出方見極めか IAEA事務局長
2009.2.18 09:10
国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は17日、パリで講演し、国際社会の非難にもかかわらずウラン濃縮を続けるイランについて、「良い兆候とみられるのはイランが(ウラン濃縮用の)遠心分離機を増設していないということだ」と表明した。
事務局長は増設の停止がイラン側の政治的な決定に基づくとの見方を示し、オバマ米政権の出方をイラン側が慎重に見極めようとしている可能性を示唆した。
IAEAによると、イランは昨年9月、ウラン濃縮用の遠心分離機を3800基まで増設したが、11月時点で同じレベルにとどまっており、その後も増やしていない。
一方、エルバラダイ事務局長はIAEAの査察に対するイラン側の協力は依然不十分だとして不満を示した。(共同)
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