2007年 05月 18日 ( 2 )

ちゅらさんふむな



すわりこみ ふなむしのよに はいあがる ちゅらさんふむな なきすなふむな
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by akikonoda | 2007-05-18 16:15

漱石の夢一夜


一、二年前のこと。

漱石の「夢十夜」を劇化し、韓国と日本の国際交流会のような集いでやったと、演劇人である知人が話していた。

ほかの作品はだいたい読んでいたのだが、夢十夜だけは、なぜか、読んでいなかった。

なにやら、漱石の内なるものが、潜んでいそうで、簡単に手が付けられない。という気がしたのかもしれない。

夢はそれほどまでに、重たいと思う時が、たびたびある。

夢の話をなんとはなしに集めながらも、夢十夜を読むことをしなかったのは、たぶん、じぶんには、まだ心構えができていない気がしたからだと思う。

先日、古本屋で夢枕獏さんの鬼の話を集めた本を見つけた。

そのすぐ近くに、夢十夜に挿絵がついたものも見つけ、どっちにしようか迷ったが、鬼の話の本は、山岸さんの夜叉漫画や馬場さんの鬼話も紹介されていて、何となく自分の辿った鬼夜行をみるようで、共感したのだが、すでに味わってはきたものなので、挿絵も気になる夢十夜を手に入れることとなり。

ついに、向き合うこととなり。

実家に帰っていたときに、父と母の眠る横で、なぜか、夢十夜を読みはじめた。

少し前に見て詩にもした百合の溺れるような夢を思い出しつつ読み進めた。

既に死んでいた女の夢をみる漱石が、時を超えて、たったいま、すぐそこの暗闇で眠ったまま語りかけているような気がして、初めて漱石がこわい。と思った。
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by akikonoda | 2007-05-18 10:39